【3000文字チャレンジ!!】星は用法・用量を守って正しくお使いください。

【3000文字チャレンジ!!】星は用法・用量を守って正しくお使いください。

3000文字チャレンジ!!  お題:「星」

ーーーーーーーーーーーーーー

ダダダダッダダダダダダ!!!

遠くから走ってくる音がする。

その足音は一軒の家の前で急停止した。

 

ッガチャ!!!

停めきれなかった勢いそのままにドアが開かれる。

 

中に人がいるかどうかも確かめる間もなく、叫び声にも聞こえる緊迫した声が部屋に響いた。

「ヤバイッす!!真理央さん!!桃子さんが攫われちゃいましたッ!!」

「はぁぁッ!!?(ドガーン!!ガラガラガラ!!)痛ってー!!・・・いきなり何言ってんだよ!?木野ォォォ!何が起きたっ!?」

 

ソファに寝転んでのんびりしていたひげ面の男・真理央は、突然の来訪者と突拍子もないニュースに飛び上がった。

いや、誇張表現ではなく、本当に飛び上がった。

床から高さ2.5mはあるであろう天井に頭をぶつけ、大穴を開けるほどに飛び上がった。

常人ではあり得ない跳躍力だ。

 

ガラガラと崩れた天井を見上げながら、木野はさっきまでの焦りを忘れたかのように放心していた。

 

「・・・相変わらずすごいジャンプっすね。。。真理央さん。。」

「おめーが驚かすからだろうが木野ぉっ!!だいたいお前の髪型の方が相変わらずスゲーよ!!白髪に赤い斑点ってそれ、どうなってんだよ!?」

「まぁまぁ、ぼくの髪型の話は今は置いといて、聞いてくださいよ!!カクカクシカジカ・・・。」

 

話を聞くと、木野(16歳)はこの街の一番の資産家の豪邸に住み込みで働いているのだが、そこの一人娘である桃子(19歳)がいなくなり、どうやら何者かに誘拐されたというのだ。

 

攫われた娘、桃子は真理央と同じ年齢で、二人はいわゆる幼馴染と言った関係だ。

 

生まれた時から姫のように可愛がられて、深窓の令嬢として育てられた桃子。

一方真理央は16歳から働き始め、今ではいっぱしの配管工として独立している。

子どもの頃は仲良く遊んだものだが、大人になるにつれ、ある種の身分の差のようなものを感じるようになり、真理央と桃子は次第に疎遠となっていた。

 

「あの桃子が攫われたってか…。くそっ!!累二もいないこんな時に…!!」

 

真理央には頼れる実弟の「累二」がいる。

もともと世界を股にかけて旅をする自由人だが、今回は「幽霊が出ると噂のマンションを掃除するんだ」とか言って出ていったきり、ここ数日間留守をしている。

 

ちなみに木野は、真理央と累二が昔からかわいがっている弟分のような存在だ。

 

 

「で、誘拐の目的は何だ?身代金目的の営利誘拐か?」

「それが、特に身代金の要求もまだなくて。。。ただ、こんなカードが屋敷に残されてました。それで誘拐なんじゃないかって、屋敷中がパニックになってまして・・・。」

 

木野はハガキサイズのカードを真理央に渡した。

そこには禍々しく作り込まれたデザインで「九派一派」とだけ描いてあった。

 

「…きゅうは…いちは?」

「これ、見てください。どうも、“くっぱいっぱ”と読むそうですよ。最近アンダーグラウンドを騒がしているクッパと呼ばれているヤバイ奴が組織しているグループのようです。」

木野がスマホで検索した画面を見せてきた。

 

そこには九派一派が関連したであろう騒動のまとめ情報が映し出されており、中には凄惨な事件現場のような写真もあった。

 

「…マジかよ。。。相当ヤバそうだな。。。」

「警察もなかなか動いてくれないし、こんな時頼れるの真理央さんしかいなくて・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

数瞬の沈黙が流れる。

 

「・・・・え?」

「・・・?えっ、てなんですか・・・?」

「え…?俺…?やるの?桃子救出大作戦的な、、その大冒険的な、、、あれ??」

「え…?やらないんですか…?幼馴染ですよね…?」

 

「いや・・・桃子とか、ここ何年も逢ってないし・・・クッパとかマジでヤバそうだし・・・ねぇ?」

「えっ、ちょっ・・・ビビッてるんですか?真理央さん!!」

 

「そりゃビビッてるよ!!だって俺、異様にジャンプ力があるだけの、ただの配管工だぜっ?」

 

及び腰の真理央を見て、はぁぁ、と大きなため息をついた木野は、カバンの中をごそごそと漁り何かを取り出した。

 

「真理央さん、、、出来ればこれは使いたくなかったんですが、桃子さんのお父様からの預かり物です。桃子を救ってくれるヒーローが見つかったら、このスーパーアイテムで支援してやってくれ、とのことです。」

「スーパーアイテム??何、これ??キノコ?お前の頭そっくりだな。逆カラーかよ。」

 

木野が取り出した物は、5cmほどの大きさの赤色に白の斑点模様のキノコだった。

 

「パワーアップキノコと仰ってました。これを食べると・・・」

「食べると、ってこんな明らかに”私、毒キノコですっ!”みたいなキノコ食べれるかよっ!!」

目を見開いて真理央が抗議の声を荒げる。

 

「まぁまぁ、聞いてくださいよ!このキノコ食べるとデカくなれるそうですよ。」

「はぁ??身体がデカくなるの?ますますやべぇキノコじゃねぇか!!」

 

「いやいや、さすがに身体は大きくなりませんよ。気持ちが大きくなるんですって。」

「おい、お前。それはガチのアレだろうが。。沢〇エリカ様が捕まったばかりじゃねぇかよ!!」

「??チョットナニイッテオラレルカ、ワカリマセンネ。」

「なんでカタコトになんだよ!!」

「イイカラ、食ベルネ!!」

 

よほど不都合な何かがあったからか、なぜか途中から話し方が怪しい中国人みたいになった木野が、無理やりに真理央の口にキノコをねじ込む。

「むぐぅぅ!!や、あ、やめろぉむぐぅっくっ!!」

「ウルサイアル!!クエ!!クエ!!」

 

抵抗する真理央だったが、怪しい中国人、、もとい木野の力は思いの外強く、とうとうゴクンとキノコを丸呑みしてしまった。

「おえぇぇぇぇ・・・・。てめぇ・・・。(ガクガクガクブルブルブル)」

 

青ざめた顔で小刻みに震える真理央。

数十秒後、明らかに目の色が変わった真理央がそこにいた。

 

額に走った血管は太く浮き上がり、身体全体から蒸気が噴出しているかの如く気が満ちている。

心なしか身体が大きくなったようにすら見える。

 

開口一番、彼は叫んだ。

「すぐに助けてやるぜ!!桃子!!俺の桃子に手を出す奴は許さん!!クッパだろうがビビンパだろうが知ったこっちゃねぇ!!一人残らず踏みつぶしてやるぜっ!!はっはっはーーーー!!!」

 

恐るべし、パワーアップキノコの即効性!!

こんな得体の知れない、合法か非合法かもわからないキノコを持っているとは・・・さすが桃子の父親、街一番の資産家である。あの家には怪しいお金が流れ込んでいる、なんていう噂を立てられるわけだ。

 

木野はその様子を満足気に見やりながら、口を開いた。

 

「あ、そうそう。そういえば伝え忘れていましたけど、気になることもあったんですよ。最近、桃子さんの様子もちょっとおかしくて。。」

 

「へぇ、桃子の様子が?どんな風に?」

 

「キレイな黒髪だったのを派手な金髪に染め上げて、”私は人間をやめるぞー!!”とか意味不明なことを叫んでいたとか、夜な夜な遊び歩いてるとかいう噂もあって、そんな非行がクッパに狙われる一因となったのかもしれません。」

 

「人間をやめるぞ!ってDIO様かよっ!?まぁ、良いよそんなこと。遅れてやってきた反抗期かなんかだろ。とりあえず桃子を助けりゃいいんだろ?このスーパー真理央様に任せておきなさい!!」

 

言うや否や、真理央は開けっ放しのドアから走って出ていった。

「頼みましたよ真理央さん。さて、、あとは、あの人も呼びに行かなくちゃ。」

と一人呟き、木野も部屋を後にした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

街に出た真理央は目を血走らせながら、怪しそうな奴らを片っ端から踏みつけては、クッパの場所を知らないかと尋ね回った。

 

目の色が明らかにおかしく血管浮きでまくりの危なそうなひげ面男に、いきなり人間離れした大ジャンプから踏みつけられた彼らには同情しかない。

 

(簡単にやられる超雑魚級モブキャラにだってそれぞれに色んな人生があるんだよ!!YouTubeで「一生クリボーを踏めなくなる動画」って検索して見てみると良いよ!!暴力反対!!)

 

しかし、真理央のその行動は結果的には当たった。

わずか半日でクッパが潜んでいるという地下空間への入り口を見つけ出したのだ。

かわいそうな奴らから聞き出した情報を元に、緑色の大きな土管をいくつか通ってクッパたちの根城へと潜入した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

荒れた廃墟のようなアジト。

たくさんのヤバイ奴らが待ち構えているかと思いきや、誰もいない。

分岐する道もくまなく調べ、いくつかあった部屋の扉も開けてはみたがもぬけの殻。

拍子抜けも良いところだ。

 

ただ侵入者を警戒してか、いくつかのトラップが張られていたが、超人的な身体能力を持ち、その上感覚が研ぎ澄まされている今の真理央には全く通用しなかった。

 

飛び出してくる火の玉や、大砲のようなトラップも難なくクリアし、遂にクッパが潜むアジトの一番奥までやってきた。

 

この重厚な扉の先にクッパがいるようだ。

 

「この奥か・・・?待ってろよ!桃子、今助けるぞ!!」

 

その時、扉の奥から甲高い叫び声と、低いうめき声のような音が聞こえた。

一瞬手遅れだったか!いや、まだ間に合うはずだ!と自分に言い聞かせて、真理央は重い扉を力任せに開いた。

 

 

その先に広がっていた光景は惨憺たるものだった。

真理央の想像をはるかに凌駕する、いや脳裏をよぎった想像とは全く違う逆転の地獄絵図がそこにはあった。

 

広くもないコンクリ打ちっぱなしの薄暗い部屋には、足の踏み場もないほどに幾人ものいかつい男たちが意識を無くして転がっていたのだ。

手足があり得ない方向へ曲がってしまっている者、血反吐に塗れた者、白目を剥いて泡を吹く者、細かく痙攣している者、、誰一人無事ではなさそうだ。

 

 

マンマ・ミーア・・・。

なんだこれは。

何なんだ、これは。。

 

混乱する頭を振って、視線を部屋の奥へと向けると、そこには美しい金髪を乱し、目を紅く光らせた女が一人立っていた。

口元はいやらしく笑みを湛え、頬は返り血で汚れていた。

 

「・・・お前誰だ・・・?・・・桃子か・・・??」

 

生唾をごくりと飲み込みながら、真理央が女に問いかける。

 

「いぃひひぃひひひひひひ!!!」

 

恍惚の表情で足元に転がっているクッパと思しき大男の身体をゲシゲシと踏みつけながら、耳障りな声で高らかに笑う金髪の女は、ゆっくりとした首の動きで視線を真理央に向けた。

焦点の定まらない眼球がぐるぐるとまわり、ぴたと真理央を捕らえた。

目が合ったその瞬間、金髪の女の身体がまるで重力を感じさせないような軽やかさで浮き上がり、一直線に突っ込んできた。

 

「・・・!!?がはっッ!!!!」

 

あまりの速さに、一瞬反応が遅れた真理央の身体は金髪女の体当たりを避けきれず、後方に吹っ飛ばされ壁にぶち当たった。

 

「ぐはぁぁっ!!」

 

コンクリの壁に激しく打ち付けられた真理央は床に倒れ込んだ。

不意の一撃で大ダメージだ。

どこが痛いのか分からないほどの痛みで、呼吸すらままならない。

頭と背中を強打し、混濁する意識の中で鳴り続けているアラート。

 

パワーアップキノコで覚醒していた力も、急激に落ち込んでいくのが分かる。

 

金髪女は体勢を整え、ゆっくりとこちらに近づいてくる気配がする。

 

(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!このままじゃやられる!!!)

 

 

絶対絶命かと思われた時、部屋の入り口から声がした。

 

兄さんっ!!!これを使えーーーーーーーーーーー!!!!

 

全身緑色の服装で、なぜか掃除機を持った男が黄色く輝く何かを真理央に向けて投げた。

這う這うの体で何とかそれをキャッチした真理央。

 

「る、累二か!!!助かった・・・!いや、ってかこれ何だ?・・・ヒトデ?・・・星・・?」

 

「それを食べて!兄さん!無敵になれるから!!早く!!」

 

「食べる?この星を?・・・俺はハウルかよっ!!」

ちょっと伝わりにくいツッコミを入れる真理央。
ジブリ好きの人にだってそこまで伝わらないよ、それ。

 

累二に意識を向けつつも歩み寄ってくる金髪女。真理央との距離はもうほぼない。

 

「ちっ!変なものを食べさせられてばかりの日だな!!くそっ!こうなりゃもうどうにでもなれ!!」

(バクっ!ゴクン!!)

 

光り輝く星を一口に丸飲みした瞬間、真理央の身体は輝きだし、薄暗い部屋の隅々までもが照らし出されるほどの光に包まれた。

真理央の身体を中心に風が生まれている。

 

まるで超〇イヤ人である。

 

うぅぅぅっ??

真理央の寸前まで迫っていた金髪女も、あまりの眩しさに目を腕で覆い隠し、一瞬たじろぐ。

 

「兄さん!その無敵状態は長くは続かないよっ!!今のうちに桃子さんを助けて!!」

「真理央さん!お願いします!」

叫ぶ累二の後ろから、ひょっこりと首を出したのは木野だ。

 

光り輝く真理央は、先ほど受けたダメージが全く残っていないことに驚きながら、立ち上がった。

ただ立ち上がるという行為一つをとっても、普段の身体の動きではないことに更に驚く。

身体の重さを、重力を、全くと言っていいほど感じないのだ。

 

周りの景色がやけにゆっくりと流れている。

まるで自分だけが違う時間の世界にいるかのようだ。

 

真理央は身体から溢れる力を確かに感じながら、「この力は相手に触れるだけで何かが起こる」であろうことを確信していた。

 

金髪女の右側からするりと後ろに回り込む。

きっと真理央以外の者には、この動きは目に映ってすらいないだろう。

まさに瞬間移動だ。

 

がら空きの金髪女の背中側から羽交い絞めにする。

鳴り響くバチバチバチッ!!という破裂音と、苦しむ断末魔の叫び声。

あっけなく捕まった金髪女は電気ショックを受けたかのように、絶叫をあげながら痙攣した。

大きく開けられた金髪女の口から何かが出てきた。

それは半透明の丸みを帯びた物体で、いわゆるエクトプラズムのような物だった。

 

「お、出てきたな。あれが、今回の事件の犯人ってわけだ。」

累二はそう言って、手に持っていた掃除機の電源を入れて駆け出した。

ダ〇ソンよりも遥かに協力な吸引力で、半透明の物体を吸い込む。

 

「ぉぉうぅぅぅうううぅうおおぉぉぉおおおおおおおおお・・・・・・!!」

 

声なのか音なのか。

この世のものとは思えない不快な叫び声を残して、半透明な物体は掃除機の中に吸い込まれた。

 

「ふぅ、、、これで一件落着と・・・。」

額の汗を拭いながら、累二は掃除機の電源を落とした。

 

「真理央さん!桃子さん!大丈夫ですか!?」

成り行きを部屋の外から見守っていた木野が真理央と桃子に駆け寄る。

 

真理央の身体の光はすでに消えかかっていた。

部屋は元の薄暗い状態に戻った。

後ろから抱えられる格好でぐったりとしている桃子の髪は金髪から黒色に変色していて、頬に付いた返り血はそのままだったが、眠っているかの表情は穏やかなものだった。

 

「大丈夫だ、木野。桃子の心臓は動いているし、眠っているだけのようだ。それにしても何だったんだ、今の幽霊みたいなのは。」

「まさに幽霊だよ、兄さん。きっとクッパに恨みのある幽霊が桃子さんに憑依。その美貌を利用して一派に取り入ってアジトに潜入。で、こいつらに復讐でもしたんだと思うよ。」

足元に転がるクッパ一派の男たちに目をやりながら、累二が推量する。

 

「とりあえず、こいつらが起き上がる前に立ち去らないと面倒なことになりそうだね。動けるかい?兄さん?」

「あぁ、大丈夫だ。それにしても何だよあの星!!とんでもない力が出たぜ!?ダメージも無くなったし。パワーアップキノコにしろ星にしろ、危ない物が色々とあるもんだな。。」

 

「あぁ、あれ、すごいでしょう?俺も世界中旅してる時に見つけて、初めて使った時びっくりしたよ。とんでもない力が得られるけど、そのあと1週間は腹痛で動けなかったなぁ。」

累二が笑いながら話すと、神妙な顔で真理央が詰め寄った。

 

「・・・・・おい。待てよ・・・。俺、この後一週間も腹痛で動けなくなるのか??」

「ははは、たぶん。・・・けどさ、あの星がなかったら今頃やられてたでしょ?」

「いや、それはそうだけど。。いや?ってか、お前があの星食って助けたら良かったんじゃねぇの!?」

「・・ははははははは。。。ほら、やっぱり兄さんこそ正義のヒーローだからさ・・・手柄は兄さんに持たせないとでしょ・・?」

「お二人とも、そんなこと言いあってる場合じゃないですよ!!早く逃げましょ!!」

 

ジト目で追及する真理央と、タジタジになりながらもそれなりに聞こえる理由を述べる累二のやりとりを見ながら、木野が脱出を促し4人はその場を後にした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

その後、木野が匿名で警察に連絡を入れクッパ一派は壊滅。

表向きは警察がアジトに強制潜入して、悪の組織を一網打尽にしたということになったが、ボスであるクッパだけはその場におらず捕まえられなかったと公表された。

 

真理央は累二が言った通り、星を食べた副作用できっちり一週間寝込んだ。

その間の仕事はしっかりと累二がこなし、真理央が寝込んでいるということを木野から聞いた桃子は毎日のようにお見舞いに来た。

 

桃子はやはり、憑りつかれていた数日間の記憶は全くないとのことだった。

気付いた時は、真理央に背負われてクッパのアジトから逃げるところで、何が何だか状況が全く分からなかったが、真理央の背中の大きさに懐かしさと安心感を覚えたという。

 

病床に臥せながらも桃子と昔の話に花を咲かせ、二人はまた幼ない頃のように仲良くなり、親睦を取り戻した。

そればかりか、「娘をよく助けてくれた!」と桃子の両親からも感謝され、気に入られ、二人は親公認の恋人関係にまでなった。

 

二人はその後、仲睦まじく幸せに暮らしましたとさ。

 

めでたし、めでたし。

 

おしまい。

 

ーーーーーーーーーーーーー

次回、「復讐に燃えるクッパ」。お楽しみに。

(うそです。続かないです。)

 

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入っていただけましたら下のボタンから共有お願いします!