【日記】2021/10/16 ベテルギウスよ、君はまだ生きているのか?

【日記】2021/10/16 ベテルギウスよ、君はまだ生きているのか?

日増しに夜が長く、日が短くなっていきますね。

気温が高いままに10月も中旬に差し掛かり、なかなか秋の深まりを感じにくい今秋ではありますが、それでも朝夕の冷え込みは少しずつ強くなっていってるのを感じますね。

 

昨日は久しぶりに5時出発で朝さんぽへ。

最近は日の出が6時頃ですから、5時だと朝というよりはまだまだ夜中のような暗さです。

 

防寒の為にアウターを一枚羽織り。

外に出て、凛とした空気を吸い込み空を見上げてみると、澄んだ漆黒の空にオリオン座が輝いていました。

 

オリオン座と言えば・・・ちゅうえいですよね。

↓サムネイルの顔よwww

Youtubeで調べたら、THE FARST TAKEのインスパイア動画があって見ちゃった。

 

「あなたとあなたと、あなたとあなたとあなたとあなたとあなたでオリオーン座!!」

 

・・・うん、嫌いじゃないよ。むしろ好き。

 

ちゅうえいは置いといて、

夜空にあまりにもくっきりとオリオン座が輝いていたので、この明るさならスマホで撮影できるんじゃない?

と、iPhoneSEを空に向けてパシャっと撮ってみました。

 

 

撮った後に少し画像の輝度やブラックポイントなんかを調整してあげることで、しっかりとオリオン座を撮影することに成功。

 

スマホのカメラ性能ってほんとスゴイですよね。驚きですよ。

 

で、このツイートにいくつかリプをいただいてですね。

 

その中に

「この形のオリオン座もいつまで見られるか分からないから浪漫を感じるね」

なんていうのがあってですね。(かざひなさん、ステキなコメントありがとう!)

 

「ほへー、オリオン座って形変わっちゃうのー??」

 

って思って検索かけたら、左上に位置する星である「ベテルギウス」の光がここ数年でとても暗くなっていることを知りました。

 

ベテルギウスは約800万歳とまだ若い星だそうですよ。

(ちなみに太陽は46億歳だって。すごいねー。ってかその星の年齢をどうやって計測しているのかが気になる。)

 

大きさは太陽の約1千倍、重さは約10倍にもなる星なんですって。

ですが、すでに内部の燃料をほとんど使い果たしていると言われていて・・・。

 

地球からベテルギウスまでの距離は650~700光年??

今ぼくたちが見ているベテルギウスの光は700年も前の光ということですね。

もしかしたらもうベテルギウスは爆発していて、その存在がこの宇宙からなくなっているのかもしれないんですってー。ほへー。

 

 

実際に超新星爆発の光が地球に届いたら、それはそれは世紀の天体ショー!!

ベテルギウスの最期はとてつもなく明るく光るそうですよ。

一説では、満月に近いまぶしさで光り、昼間でも明るくきらめく状態が3か月は続くとか。

その光は4年後に肉眼では見えなくなって、ベテルギウスはオリオン座から姿を消すんですって、、。

 

つまりは「冬の大三角」もベテルギウスがいなくなってしまうと、シリウスとプロキオンを結ぶただの「冬の大直線」になっちゃうっていうことー!?

 

・・・何だよ「冬の大直線」って。

けど面が線になっちゃうなんて切ないですよね。

全然存在感がない。

 

あんなに目立つ星が空から無くなってしまう。

にわかには信じられないですけど、星にもいつかは終わりが来るんですよね。

 

人間の尺度では測りかねる壮大な宇宙のお話。

星々の光に想いを寄せる度にこういった現実に触れて、宇宙の広大さとか、自分たちの小ささとかを感じさせられますよね。

 

「何億光年 輝く星にも寿命があると教えてくれたのはあなたでした。」

の”あなた”はベテルギウスでした。

ベテルギウスよ、君はまだ生きているのか?

 

 

 

ーーーーーー

 

あ、あとね。

このベテルギウスの話を調べていると、超新星爆発の話につながって。

そこから藤原定家の日記「明月記」に超新星爆発の記述があるっていうことを知りました。

 

そこには

「後冷泉院・天喜三 (1054)年四月[五月]中旬以後の丑の時、客星費(し)・参(しん)の度に出づ。東方に見(あら)わる。天関星に李 (はい)す。大きさ歳昼の如し。」

 

とあり、これを現代語訳すると

 

「1054年におうし座の方角に木星くらいに明るい星が出現したよ!!」

 

という意味の記述があったそうですが、藤原定家が生まれたのって1162年。

 

あらあら、生まれる前のことも書いてるんだねー?と思ったんですよね。

(ちなみにこの木星くらいに明るい星っていうのが、かに星雲の超新星爆発のことのようです。)

 

調べてみると、↓の資料に辿り着きました。

 

筆者の臼井さんは2002年の冷泉家展で明月記の原本で該当の記述箇所を見た際に、そこだけ筆跡が違うのに気付き、学芸員の方に問い合わせたそうです。

そこで学芸員さんから返ってきた答えは

 

「陰陽寮の官人が書いたと見られる」

「この部分は陰陽寮から届いた書状を日記の紙継ぎの部分で挟み込んでいる」

 

というようなことだったらしいですよ。

 

うわー出た。陰陽寮。

 

陰陽寮にいる陰陽師が書いたってことでしょ?

(資料の中では漏刻博士の安倍泰俊の名前が出てきていますね。)

 

何だかそんなことを知るとワクワクしてきちゃいますよね?!?

中二病心がめちゃくちゃくすぐられますよね!?!笑

 

うーん、おもしろいなぁー。

 

ーーーーーーー

 

と、そんなことを思っていたら、またまたひょんなところへ繋がってですね。

 

会社に置いてあった新聞のコラム欄みたいなところに、藤原定家の和歌が紹介してあったんですよね。

おぉおぉ、ここでも定家さんが出てくるかと。

 

その和歌は、愛し合った男女が別れる朝、所謂「後朝(きぬぎぬ)の別れ」の切なさを詠んだ歌でした。

 

「しろたへの 袖のわかれに 露おちて 身にしむ色の 秋風ぞふく」

 

平安時代、男女が結ばれる際にはお互いの衣を重ねて掛け布団代わりにしていたんですね。

そして朝が来れば、各々がまたその衣を着て別れることになります。

まだ離れたくないという想いにかられながらも、離れる真っ白な袖と袖の間に落ちる一滴の涙。

そんな心情を詠んだ美しい歌でした。

 

この歌を見ながら、男女の別れの切なさとは違うものの、ベテルギウスがいないオリオン座というのも何とも切ないものよなぁ、なんて想いにかられた秋の日なのでした。

 

ふふふ、ちょっと強引な結びになっちゃったけど、今日はこんなところで。

いつまでも輝いていてねーベテルギウス!!ということで。

 

ほな、またね!!

 

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!
あ、そうだ相棒よ!!退院おめでとう!!こんなところでごめんよ!ww

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