映画館で「竜とそばかすの姫」を見てから涙腺がバグってる。

映画館で「竜とそばかすの姫」を見てから涙腺がバグってる。

少し前の8/17 火曜日。

変則的な盆休みの最終日のことです。

家族はみんな仕事や保育園、児童クラブに出払って待望のお一人様時間!!

貴重な一人の時間、何をしようかなーと数日前から楽しみにしてたのです。

 

そんな中テレビで「竜とそばかすの姫」の特番をやっていて、それを見た時からこの作品は映画館で観たいなぁという想いが高まってきてですね。

よし!お一人様映画しちゃおう!!ってことで観てきました。

 

 

「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」

3年毎にオリジナルアニメ作品をヒットさせてきた細田守監督の最新作。

50億人が集う「U」という仮想世界に生まれた歌姫「Belle」と、排除されるべきだと追いつめられる謎多きビースト「竜」の物語。

細田監督が仮想世界と現実世界をリンクさせながら描く「美女と野獣」といった感じの映画ですね。

 

 

個人的に「時をかける少女」「サマーウォーズ」は大好きな作品で、これまでに何回も観てきました。

その細田監督の集大成と言われる作品「竜とそばかすの姫」。

これはもう期待しちゃいますよねー。

 

 

で、テレビ特番では製作の裏側がてんこ盛りで、TOPクリエイター達がその才能をいかんなく発揮して、最高の映像、最高の音楽を作っていく過程が放送されていました。

 

見ていると、全体にとてつもなく作りこまれているのですが、特に音楽の作り方へのこだわりが凄まじいんですよね。

 

今回の映画は細田作品としては初めての「音楽」が中心にある映画です。

音楽監督の岩崎太整始め、MILLENNIUM PARADE/King Gnuの常田大希、スウェーデン出身の作曲家Ludvig Forssell、米津玄師の編曲なども担当する坂東祐大らがそれぞれが持つ音楽の世界観を前面に出しつつも、一つの作品の中で融合を果たし、多様性がありながらも統一感を持った音楽が溢れる素晴らしい作品になっています。

 

そしてその素晴らしい音楽に華を添える、主人公すず/ベル役の中村佳穂

誰っ!?

そう、ぼくも恥ずかしながら存じ上げませんでした。

 

京都出身のミュージシャンの方だそうですが、良いですか皆さん。

ポッと出の女性シンガーソングライターだと侮らないでいただきたい!!

もう一度言いますよ。

侮らないでいただきたいっ!!

(これ、Youtube大学のオリラジのあっちゃんが良く使うフレーズで、最近のお気に入り笑)

 

聞く人の心を捉え、震えさせるその素晴らしい透き通った歌声。

そして圧倒的な歌唱力。

オーディションで中村さんの歌声を聞いた製作陣は、思わず感嘆の声を上げて拍手を送っていましたよ。

 

 

ということで、

 

「そんな素晴らしい音楽で彩られた作品ならば、映画館の迫力ある音響で観たい!!」

 

という想いで、劇場に足を運んだのでした。

 

 

平日朝一映画ながら、そこそこに席は埋まってました。

(コロナ感染拡大防止策で1席ずつ感覚を開けての指定席になっていたので、ゆったりと観れました。)

 

映画始まってすぐに

「あ、これサマーウォーズの始まり方と一緒だー。むふふ。」

というある種の既視感から始まり、すぐさまベルが空飛ぶクジラに乗って歌う「U」が流れます。

 

この曲ですね↓

 

 

 

もうね、この時点ですんごいの!!!

 

圧巻の映像表現と、圧巻の音楽!!

 

マスクの中で「うわぁぁ・・・!」って思わず声が出るくらいの迫力!!

このシーンを見るだけで、映画館に来る意味があるとさえ思いますよ。

 

「U」は作詞・作曲:常田大希。

常田天才。マジ半端ねぇ。

 

そしてその常田が「ミュージシャンとしてもう圧倒的な存在」と評価する中村佳穂の歌声、表現力。

すさまじいです。

一瞬で音の渦に引き込まれる。そして包み込まれる。

 

曲のラストは「時は誰も待ってくれないの!」って歌詞なんですが、これ「時をかける少女」で幾度も出てきた「”Time waits for no one.”」と掛かってて何だかにやにやしました。

 

ストーリーが進んでいくと、これまでの作品で出てきたテーマであったり、他作品のシーンを彷彿とさせる描写もあったりして、

「あぁなるほど、これは確かに細田守監督の集大成と呼ぶべき作品だな。」

と思わされましたよ。

 

 

作品詳細などに関してはネタバレを避けたいので、細かく書けませんが・・・

仮想世界Uの映像は素晴らしいし、現実世界である高知の自然の美しさも最高!

 

キャラクターも魅力的で、特にベルの美しさは圧倒的。

まさに人々をトリコにする歌姫。

そりゃあの「アナ雪」のキャラデザ担当のジン・キムが作り出したキャラクターだもんね!

細田版美女と野獣を作るぞ!!っていう中で本場から才能を引っ張ってくるのってスゴイことですよね。

 

「美女と野獣」と言えばミュージカル映画ですよね。

「竜とそばかすの姫」もミュージカル映画っぽく見える場面があるんですけど、、それこそ美女と野獣そのままの二人のダンスシーンとかね。

ミュージカル映画特有の「いきなり歌が始まる」という一部の人が苦手とする演出が、見事に緩和されていて素晴らしいなと思いました。

歌うべくして歌う場面になっているというか、その人の為にちゃんとすずが歌を作ってきたんだよ、って分からせる演出がされててとても印象的でしたね。

 

 

あとは、主人公すずの親友のヒロちゃん、いいね!すごく良いキャラ。YOASOBIの幾多りらが声優初挑戦ですが、全然違和感なし!!これもスゴイ!!

そのヒロちゃんだけでなく、現実世界ですずの周りにいるキャラクター達は、みんな愛に溢れててステキです。

その対比としてネット上であったり、グループチャット上で姿も見えない人から降り注ぐ誹謗中傷であったり、憶測で語られる悪意ある言葉。

ネットの匿名性が悪い方向へ走り、発現してしまう人間の闇や悪の部分。

そしてネット上だけでなく現実世界で起きている、親子のすれ違いや、青春時代のあれこれ。

そういったぼくたちのリアルでも起きている事象が丁寧に描かれています。

そういう胸に「うぅっ…」と来てしまうツラい出来事や苦しみはあれど、その先にはちゃんと希望が描かれるのが細田作品の素晴らしいところですよね。

 

物語の後半で、すずはある人の為だけに勇気を振り絞って歌を歌うんですけど、、もうそこで号泣ですよ。

マスクがびしょびしょで、息をするのがしんどいレベルで涙が溢れました。

一人の少女の勇気と、想いを込めた歌声が多くの人に伝播して想いが広がっていく、光が溢れていく、歌声が重なっていく。

そのシーンは自分の涙で滲んでいますが、脳裏にしっかりと焼き付いてます。

思い出すだけで、ちょっと胸がグッときちゃうくらいに。

 

「竜とそばかすの姫」は

「傷ついて現実世界ではうまく自分自身を表現して生きられない少女が、仮想世界で出会ったある一人を助けたいと奮起して自分の殻を破って成長する物語。」

ですが、その一文で片づけてしまうことのできない非常にたくさんのエッセンスが詰め込まれた作品です。

正義とは何か、愛とは、絆とは、現実と仮想とは?

現実はやり直せないと言うけれど、本当にそうなのか?

と、様々なテーマが散りばめられていて、その上で現時点で最高峰の美麗なアニメーションと、心を震わす音楽に彩られたとても見応えのある作品でした。

 

 

きっと普通に家のテレビで見るだけじゃここまで感動しなかっただろうなと思います。

ぜひ多くの方に劇場で観ていただきたいですね。

 

ぼくもまた劇場で観たいなと思います。

 

 

あ、でも劇場で観てしまったあとの副反応にはご注意を。

ぼくなんかはこの映画を観てからというもの、YouTubeでベルの歌声を聞く度に胸の奥ががグッとせりあがって来て、目の奥が熱くなって涙がジワッと溢れてくるようになってしまったんですよ。

もう完全に涙腺へとつながる回路がバグっている感じ。

特に「はなればなれの君へ」という曲の、ベルの一番ハイトーンの部分を聞くとほぼ毎回涙が溢れてしまうのです。

 

うううぅううう…(グスグス)

 

 

ということで、「竜とそばかすの姫」を観た感想でしたー。

 

ほな、またね!

 

 

やーさん

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