【日記】2021/3/23 とどまることを知らぬ朝露。

【日記】2021/3/23 とどまることを知らぬ朝露。

私の朝は1包の小青竜湯から始まる。

何故ならば、朝起きた時点から、主に右の鼻から白露が滴り落ちてくるからだ。

 

少し雰囲気を出すために白露などという言葉を使ったが、元来「白露」なんていうのは秋の季節に掛かる言葉であるからして、春の時分に使うべき表現ではないのかもしれない。

とするのであれば、何がふさわしいのか。

例えば二十四節気の一つである「白露」と並べて考えるのであれば、「雨水」や「穀雨」なんていうのがしっくりくるのだろうか。

 

いや、どちらもしっくりと来る言葉ではない。

 

もっとしっくり、しっぽりと胸に響く言葉がないだろうか。

 

私は思案する。

 

 

朝露・・・

 

あさつゆ。

うむ。

これはなかなか良い響きではないか。

 

よし、私の右鼻から垂れるこの水は朝露としようではないか。

 

白きチリ紙を私の鼻の孔の大きさに合わせてぎゅぎゅと丸めた物を詰めておけば、ものの数分で朝露が飽和状態となる。

 

私の身体中の水分の何%がこの右の鼻の孔から流れ出しているのだろうか。

水分を全く補給せずに、永遠にそのままに垂れ流していれば、最終的に私は干乾びてしまうに違いない。

 

 

しかし、私は干乾びるわけにはいかない。

今日も明日も労働に精を出し、家族を養い、友に手を差し伸べ生きていかなくてはいけない。

 

だから私は透明なアクリル製の杯に約150ml程度の水道水を注ぎ入れ、1包の小青竜湯を喉の奥へ奥へと流し込む。

少しでも口内にこの薬の粒が残ろうものなら、その独特の苦みや匂いが数分間に渡り私を苦しめるのだから、水の量と流し込み方には細心の注意を払うのだ。

 

 

そうして顔を洗い、歯を磨き、服を着替え何とか朝のルーティーンを終えた私は上着を着込んで朝未だきの街を歩き始める。

5時に出発、6時に帰宅の1時間のさんぽ道である。

健康的な朝の習慣である。

 

 

3月も下旬に差し掛かる今日この頃は、東の空が徐々に白み始めていくのを遠目に見ながら歩いていくことになる。

 

家から出たばかりの時間はまだ真っ暗で、街の中にポツリポツリと燈る灯を眺めながらの道行きである。

あぁ、ここの家の住人は毎日早起きだな、とか、朝っぱらから何だってこんな大音量でテレビを見ているのか、など心底どうでも良いことを感じながら歩いていく。

猫を見かければ、そのお尻を追いかけて細い路地に迷い込んでいく。

何物にも縛られない、自由なさんぽ道である。

たまには誰かに首輪でも付けられて、縛られた状態で歩いてみたい。

そんな想いを表に出してしまうと大変変態なので、ここでグッと飲み込んでおくことにしよう。

 

たまに考え事や思い出を振り返りながら歩くこともある。

 

今日に関しては、昨日書いた日記を思い起こしながら、

「映画の後に行ったトイレ。我慢し続けた尿意の解放。とどまることを知らない排尿・・。」

などと思い至ったわけだが、ちょうどその頃に右鼻に詰めた白きチリ紙の塊はもう朝露を取り込めない状態になっていた。

おうおう。

今日はこちらがとどまることを知らないな。

何たることだ。

 

「私の身体からあふれ出してくる水分はとどまることを知らないのか。」

 

そんな言葉が脳裏に浮かんだ時に、ふと誰かの歌声が聞こえたような気がした。

 

桜井氏の歌声だ。

桜井 和寿(さくらい かずとし、1970年(昭和45年)3月8日 – )は、日本のバンド・Mr.Childrenのボーカリスト兼ギタリストである。本名(出生名)は櫻井 和寿(さくらいかずとし)。

東京都練馬区出身。アマチュア時代から一貫してMr.Childrenの楽曲のほぼ全ての作詞、作曲を手掛けている。Bank Band(櫻井和寿名義、2017年からはコンセプトを変更した「Reborn-Art Session」名義としても活動)のボーカル・ギター、ウカスカジーのボーカルとしても活動している。

 

上記はもちろんwikipediaからの引用だ。

 

 

「とどまることを知らない~時代のなかで~いくつもの 移り行く街並みを~眺めていた~」

 

あの名曲、「Tomorrow never knows」の始まりの1節だ。

 

頭の中に流れ出したこの名曲を歌い出したい衝動を、私はもう抑えることが出来なかった。

 

 

ふぅ・・・。

 

間違って私の拙い歌声を再生してしまった憐れな子羊たちには陳謝しよう。

 

もうあなたの頭の中では「Tomorrow never knows」と「やーさんの朝露」がセットになってしまったのだ。

 

どこかでTomorrow never knowsの「とどまることを知らない」という一節が流れ聞こえてくる度に、私の朝露が思い起こされてしまうなんていうのは、悲劇以外の何物でもないだろう。

 

改めてお詫び申し上げる。

 

 

 

ごめんちゃい。(てへぺろ)

 

 

 

お詫びと言っては何だが、朝さんぽで見つけた素晴らしい風景のお裾分けを。

 

私の目に映った、切り取った季節の一瞬たち。お口直しにどうぞ。

 

青空に向かって花を開くハクモクレン。

 

押し寄せるかの如き水仙の群生。

 

桜は咲き出した頃が一番可憐であり、散り際が最も美しい。

 

 

特徴的な形の松と湖を染める朝焼け。

 

 

では、また逢おう。

 

 

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何だ、この日記・・・。

ほな、またね!!

 

やーさん

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