【日記】2021/2/9 雪のうちに 春は来にけり 鶯の

【日記】2021/2/9 雪のうちに 春は来にけり 鶯の

暖かくなってはまた寒く、三寒四温の候、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

どうも、やーさんです。

 

毎朝、通勤中にtwitterを開いては色んな情報にアクセスしているのですが、昨日はこんな記事を見かけましたよ。

 

 

ツイートのリンク先では非常に興味深い内容が書いてあって、こちらでまとめようかとも思ったのですが、ぜひ高月美樹さんの書かれる美しい原文そのままを読んでいただきたいなぁと。

「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」には、なぜ黄色がつくのでしょう。

ですって。気になりますよねー。

(気になる方はこちらからどうぞ。)

 

個人的になぜ黄色がつくのかという話以上に気になったのが、東京上野は鶯谷のお話。

江戸時代に「江戸の鶯は訛っている」と考えた鶯谷の寛永寺の住職が、京都から数千羽の鶯を運ばせて放った、なんていうお話があるんですねぇ。

これにはびっくりしました。

一説には当時の文化人・尾形乾山が3500羽にも及ぶ鶯を放ったとか、それで鶯たちの鳴き声のレベルが上がったとか、なんとか。

いやー、おもしろいですねぇー。

 

 

さてさて日本の四季の巡りを、美しい言葉で認(したた)めた二十四節季・七十二候。

現在、二十四節季は1番目の「立春」です。

 

その二十四節季の1つの期間をさらに3つに分けて、約5日間ごとに移り行くのが七十二候

季節の自然の気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっていて、その文を読むだけでもその季節のイメージが広がって楽しいものです。

 

暦生活さんのツイートであった「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」は七十二候の中の2番目なんですね。

 

ちなみに七十二候の1番目は「東風解凍(こちこおりをとく)」。

東風は「はるかぜ」と読んだりもするようですね。

日本語っておしゃれですよねー。

難解過ぎて日本人すらしらない日本語がたくさんありすぎる気がしますけどね。

 

話を戻して、、

東風と聞くとどうしても、菅原道真の有名な歌を思い起こし、梅の花が思い起こされます。

近くの梅の木々にもちらほら梅の花がほころんできました。

 

梅と鶯。

初春に必ずと言って良いほど一緒に描かれるイメージですが、実際に梅の花に寄り添って、人目に触れるのはメジロなんですよね。

メジロのかわいらしい姿や美しい緑色を見て「あ、鶯だ!」なんて言ってしまうのは、もうお約束みたいなもので。

まぁ鶯よりもメジロの方がかわいいです(あくまで個人の意見です!)から、それはしょうがないですね。

 

鶯は鳴き声は近くに聞こえても、その姿はなかなか見せてくれません。

姿は見えずとも、その美しい鳴き声で人々を魅了し「春告鳥」とも呼ばれる鶯。

初音が待ち遠しいですね。

 

そんなことを思っていると、暖かい春がもう目の前にまで迫っているように思いますが、今朝はなかなかの勢いで雪が降っていました。

道路に積もるまではいきませんでしたが、車の上には3㎝ほどの積雪が。

遠くの山々は真っ白に染まっていました。

 

通勤時間帯には雪も止み、分厚い雲の合間から陽が差し込んできました。

寒風にさらされつつ、陽の光を浴びつつの今朝のあいさつツイートはこんな感じに。

 

 

ツイートの中で用いた二條后(二条后)の和歌を改めて。

 

雪のうちに 春は来にけり 鶯の こほれる涙 今やとくらむ

雪が降っているのにもう(暦の上では)春が来てしまったなぁ。
冬の間凍っていた鶯の涙は、今はもうとけているのであろうか。

 

という意味の歌です。

鶯の涙が冬は凍っているという表現が何ともおもしろいですし、その涙がとけることによって春が巡りくる様を表しているのが雅やかですね。

 

一説には、東光寺僧善祐とのスキャンダルにより廃后された二条后の勅勘が許されないうちに年を越えた悲しみの心を表現しているなど、歌の裏にも意味が隠されているそうですよ。

その辺りを深く読んでいくと、とてもおもしろそうですね。

 

ホーホケキョと春告げる声が聞こえるのはいつの日か。

春よ、早く来ておくれー。

 

ってことで、今日はこのへんで。

 

ほな、またね。

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!
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