【3000文字チャレンジ】あぁ、恋しや夏休み。

【3000文字チャレンジ】あぁ、恋しや夏休み。

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3000文字チャレンジ! お題「夏休み」

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春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。
まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

 

清少納言曰く、春は夜明け頃が良くて、夏は夜が良いらしいんですよ。

続けると、秋は夕暮れで、冬はつとめてが良いらしい。

こうして改めて文章で見てみると、春から冬にかけて順々に文章量が増えているのが分かりますね。

春の良さなんてちょろちょろっとしか書いてません。

春なんて花が咲き始めて美しいとか何とか、何でも書きようがありそうな季節なのに。

そんなに春は好きではなかったのかなぁ、なんて。

 

そうそう、初めて枕草子を知った時、あなたも思いませんでしたか?

「つとめて」って何ぞ?と。

 

つとめて、とは早朝のことを指す言葉であり、つまりは冬は早朝が良いよねって話。

寒い中、炭に火を熾して火桶に持っていくのもとても冬の朝の光景にあっていて良いと仰っておられます。

合わせて、朝を越えて昼になってしまうと、寒さもゆるくなってくるし、火桶の中の炭も白くなってしまってワロタとも。

いや、「わろし」は「ワロタ」ではないです。良くないねって意味。

知ってるわ!って?それは失礼つかまつった。つってつって。

 

まぁ、しかし短い文章の中に、季節の移ろいはもちろんのこと、遠景近景取り混ぜつつの美しい情景、時間による色彩の変化などが感じられて、やはりすばらしい文章をお書きになられるものだと感心をしつつ、、、

いや、今回のお題は「夏休み」だから!冬の情景関係ないから!とぼくのゴーストが囁いてくるのでございます。

いやはや、全く何とも。困った困った。

 

ノープランで文章を書き始めてみると、自分でも行きつく先が全く見えて来なくて、まるで霧のかかった秋深し朝方の、何も目印もない道をとぼとぼと歩くような感覚に陥るから不思議なものでございますなぁ。えぇ、えぇ。

 

何で冒頭に清少納言の枕草子など引用してしまったのか、自分でも分からないという不思議。

心が書きたがってるんだからしょうがない。

心が、叫びたがってるんだ!!!つってつって。

 

せっかく出てきたんだから最大限に活用してみましょうね。

 

さてさて、話を少しでも「夏休み」に近づける為に、清少納言の説く「夏」の良さにでも触れてみましょうか。

 

「夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。」

「夏は夜が良いよねー。月がきれいに見える頃はさらに良き。けど月明りのない闇夜なんかもさらに良いよねー。
ピカピカ光る蛍がたっくさん飛び交ってんのとか最高じゃん。
とか言いつつ、蛍たくさんいなくてもさー、一匹二匹がさぁ、ほのかに光りながら飛んで行くのを眺めるのもなんか良いよねー。雨なんかが降って情緒?みたいなのが出るのも趣があって良いじゃんね。」

 

なぜ?

なぜ、ちょっと現代語訳がギャルっぽいの?って?

 

そりゃあ、好きだからだよ!!

ちょっと軽い感じのギャルが!!

日本の風景の情緒とか良さをさ!!

語ってるのって!!

良くないですかーーー!!!??

ねぇ!!良いよね!!?

ってかさ、最近暑すぎじゃね?

猛暑日何日続くんだよ!?

日中暑すぎて外出られないよ!!

何なら夏こそつとめて、だよね!?

夏の早朝にこそさんぽとかランニングとかして、気持ちいい汗流すの超おすすめ!!

ね!!

 

・・・。

・・・・。

 

おいおい、どうした落ち着けよ。

「元気が良いねー。何か良いことでもあったのかい?」

何てね、忍野メメになだめられたい、そんな日もあるじゃないですか。

え、そんな日はない?さいですか。

ぼくはあるんですから放っておいてくださいな。

あー、ちなみに物語シリーズで好きなキャラは神原駿河です、はい。

 

ってか蛍が飛んでるのとか、初夏だよね。6月頃。

あー、夏休みとは時期がズレるなぁー。7月終わりから8月いっぱいだもんねー。

蛍よりも、スイカにソーメンにかき氷、プールに夏祭りに花火、海、川、山。
そして宿題の山ってイメージが夏休みにはふさわしいですね。

 

夏休みと聞いて、ぱっと思い出されるのは小学校中学年くらいの夏休みの記憶。

朝7時からのラジオ体操に始まり、そのまま外で近所の子らとセミ取りとかして遊んで。

一旦家に帰ってきたら、9:30からの平成アニメ劇場でクレヨンしんちゃんやGS美神の再放送を見ーの、簡単な昼ご飯を家族で食べて、午後はまた友達と外で走り回ったり、家で集まってゲームしたり。

実家は自営業でまとまった休みがなく、あまり家族で旅行するようなことがない家だったので、毎日毎日、同じような日々の繰り返し。

まさにエンドレスエイト。

 

けれど、そんなマンネリの日々の中にキラリと輝く楽しみもあって。

それは夏の一大イベントである夏祭りや花火大会!!

田舎町では、普段見ることのない人の多さに圧倒されて。

宵闇に光る露店の賑やかさに目を輝かせながら、母から貰ったお駄賃を握りしめて、いかに満足度の高い物を買うかに心血を注ぎましたねぇ。

焼きそば、ベビーカステラ、りんご飴、綿菓子、どれもお祭りの夜にしか食べられない!!美味しそうー!!

食べ物だけじゃなくて、くじ引き、お面、金魚すくい、射的なんかもしてみたい!!

色んな誘惑に目を奪われながら、けれど予算に合わせて選べるのは2~3個くらい?

それでも、自分で選んで物が買えるのが嬉しかったのを思い出しますね。

 

イベントが終われば、次の日からはまた同じような毎日の繰り返し。

昨日あんなにたくさんいた人たちはどこにいったの?ってくらい閑散とした田舎町。

山の向こうにとてつもない入道雲を見つけて「龍の巣だー!!」なんて友達と言いあってね。

次第に青空に暗雲が立ち込めて、ポツポツっと雨の音。

一瞬でその音はザーーーッツという大きな音になって。

夕立の訪れと共に家に帰ってきたら、汗を流して、心地よい疲れに身を任せてウトウトとひと眠り。

 

夕方のオレンジ色に染まる世界に目を覚ますと、聞こえてくるのは切なげな蜩(ひぐらし)の声。

8月後半ともなると、永遠とも思えた長い長い夏の終わりが近いことを感じつつ、宿題の山を少しずつ片付けていく。

そんな何でもない夏休みの日々の思い出。

何も特別なことが無くても良い。

ただただ時間を贅沢に使っていたあの夏休みの日々が懐かしく、そして少し恋しいですね。

 

思えば、小学生6年間、中学生3年間、高校生3年間、大学生4年間と合計16年間の学生生活において、毎年夏は長期的な休みがあったんですよね。(遠い目)

それが、社会人になったら「夏休みなんてもうないから。お盆休みがあるだけありがたく思えよな。」って言って馬車馬のごとく猛暑の中を働かされるわけですよ。

あーーーーー社会人にももっと夏休みを!!!!!(切実)

 

さて、いつも以上に自由に思いつくままに言葉を並べてきた今回の「夏休み」ですが、どうやって終われば良いのでしょうかね。。

 

冒頭で枕草子を引用したので、それらしく〆てみましょうかね。

ぼくの小中高大、それぞれの学生時代の夏休みを枕草子風にまとめてみたいと思います。

 

小学生は、朝早くから行動。よれよれのシャツのままラジオ体操に出て行って、雨雲の黒く出るときまで元気に外で遊ぶ遊ぶ。

中学生は夜を楽しむ。中2の頃はさらなり。闇という言葉に変に憧れたりする。
ロケット花火が多く飛び交う夜。ただ、一人二人、悪ぶってたばこ吸ってたりする。茶髪に染めるやつもいるけど、たいがい自分で染めるから色ムラがあったりしておかしい。

高校生は夕暮。同じ部活の中で恋仲になったりして、二人の距離いと近うなりたるに、仲良く愛の巣(=マクド)へ向かうカップルを三組も四組も見てると嫉妬心でどうにかなりそうな、そんな思春期はちょっと憐れなり。
日入り果ててから、駅裏なんかに集まってギター鳴らして青春の日々を歌うなどは、言わずもがな最高に楽しかったりする。

大学生は早朝には起きれない。飲み会の次の日なんて、いうべきにもあらず。
バイトのシフト欄に白き部分が見当たらないほどに働いても、得たお金は娯楽費に費やされる。
普段バイトしていない子が日雇いバイトなんかに急いで登録して、佐川急便の荷物なんかを持って走り回るのも大学生らしくて良い。
夏休みも中盤まで来ると、毎日がマンネリ化してきて、「え、大学生の夏休み長過ぎじゃね?」とか言いがちなのワロタ。

 

今回はこのへんで。

ではではー。

 

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あとがき

どうも、やーさん(@ohokamudumi)です。

Twitter上で企画されている3000文字チャレンジへの挑戦です!!

今回のお題は「夏休み」。

もう正に今、学生のみんなは夏休みですねー。

猛暑日が何日も続く中、働いてばかりだと「夏休み」という言葉を聞くだけで羨ましいなぁという想いに駆られてしまいますね。

けど幼い頃の夏休みの記憶を掘り起こしながら、好き勝手に言葉を並べるのも楽しかったです。

まったくのノープランで書き始めたら、ちょっと途中でテンションも狂い気味になりましたが、これ全部暑さのせいですので、文句はこの「夏の暑さ」に言ってくださいね笑

あー、夏休み、リゾートホテルでのんびりとかしてみたいー。

 

 

さて3000文字チャレンジセカンドステージ!!

 

今回は参加者のみなさん、どんな「夏休み」を書かれているのでしょうか。

 

 

この記事を偶然見てくださったあなた!!

 

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きっとたくさんのおもしろい話に出会うことができますよ!!

書くのも読むのも楽しい3000文字チャレンジ!あなたも参加してみませんか?

 

 

やーさん

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