【日記】2020/12/31 数ふれば 我が身に積もる 年月を

【日記】2020/12/31  数ふれば 我が身に積もる 年月を

2020年12月31日。

年末年始は寒波がくるぞー!!という天気予報通り、前日の夜から雪がしんしんと降り積もりました。

いつも思いますが、「しんしん」っていうオノマトペって素敵ですよね。

窓の外に雪が降っている様子を見るにつけ、この「しんしん」以上の表現は考えられないなぁと思ってしまいます。

 

この「しんしん」は漢字で表記すると「深々」や「沈々」と書くみたいなんですけど、字面からも静けさを感じますよね。

 

「沈々」は間違っても「ちんちん」なんて読んじゃいけませんね。

いや読んだっていいんですけど、にやけた顔で恥ずかしそうに言っちゃだめですね。

言うなら敬意をこめて「御」の字をつけて「御沈々」と。

そう「おちんちん!!」と力強く言っていただけるとよろしいかと存じます。

 

 

 

3時半頃に目が覚めて、外に出てみれば一面の雪景色。

上空の雲は晴れて青白い星もちらほらと。

そして真ん丸な今年最後の満月が、煌々と真白に染められた世界を照らし出していました。

 

 

車の行き交う音もなく、雪の降るしんしんという音すらない静寂の世界。

0度を下回る冷気に身をぶるっと震わせながら、薄ら氷が張った地面を踏みしめると、ジャリッジャリッという音が眠っている住宅街に響きます。

 

その音を聞きながら

「あぁ、こうして今年最後の一日が始まっていくのだなぁ。」

という何とも言えない感慨にひたっていました。

 

 

大晦日。

1年365日の内のただの一日であるはずなのに、人が定めた暦の最終日ってだけでとても特別感のある日。

今日が終われば年が改まり、人々は気持ちを新たにしたり目標を立てたり。

「また一年という区切りをしっかりと生きよう!」

なんていう風に思うのが、まぁ一般的な年末年始のとらえ方ですよね。きっと。

 

昔はぼくもそんな感じで、一年を振り返り、出来たことや出来なかったことを思い出しながら、来年の目標なんてものを立てていたんですけど、年々そういったことをしなくなってきました。

なぜしなくなったのかというと、そこに明確な理由はないのですが・・。

 

まぁ、ぶっちゃけてしまえば振り返りも計画もめんどくさいし?

別に年末年始にやらなくたっていいんじゃね?

みたいなノリだったりするのです。

 

もう年末に向けてバタバタと働いてきて、ようやくまとまった休みに入ったから、年末年始くらいボケーーってさせて~という怠けた精神なのかもしれません。

 

別に年末の振り返り、年始の目標立てをすることの良し悪しを問いたいわけじゃないんです。

どっちだって構わないのです。

目標を立てることによってより良く生きられるって人はそうする方が良いし、別にそんなことしなくたって毎日やるべきことをやって幸せに生きてられるよって人はそれで良いじゃないですかって話です。

 

 

 

あと一つ、この大晦日の日になると必ず思い出す和歌があって、その歌がやけに心に残るというか、しっくりくるというか。

「あー、昔の人もこういう風に感じてたんだなぁ」なんておもしろくも思ったりしてですね。

その和歌を知ってしまったという影響も大きくあるように思います。

 

その和歌は平兼盛さんって三十六歌仙の一人に数えられる方の歌でして。

 

ぼくの宝物の一冊である「佐竹本 三十六歌仙絵と王朝の美」から画像を拝借させていただきましょう↓

 

画像の中にある歌ですね。

「かそふれは わか身につもる としつきを おくりむかふと なにいそくらむ」

分かりやすく書き直すと

 

「数ふれば 我が身に積もる 年月を 送り迎ふと 何急ぐらむ」

 

訳)数えてみればさ、わが身に積もる年月だっていうのに。それを送り迎えると言って、人はどうして(大晦日を)このように慌ただしく過ごしてんだろうねぇ?

 

っていう歌ですね。

捉えようによっては、世間の慌ただしさに高みの見物をキメ込んでいる貴族の煽りのような雰囲気もありますが。。

そう意地悪な受け取り方をしなければ「大晦日なんて言ったって人生の内の一日であって他の日と変わりないんだからそんなに心慌ただしくする必要もないんじゃないの?」っていう気付きを与えてくれる一首だなぁと感じます。

 

 

個人的に、なんだかこういう、いわゆる逆説的な?物事の捉え方に惹かれることが多いんですよね。

それはモノゴトの本質を捉えようとしているのか、天邪鬼なだけなのか、はたまた楽な方向に流れているだけなのか。

それぞれ紙一重なところもありますが。

 

 

「一年の計は元旦にあり」

なんてことわざもありますけどね。

もちろん何かを始めるときに計画は大切で、それをおろそかにしても良いとは決して思いません。

けど今年なんてまさかの世界的なコロナ禍で、何もかもが大狂い!!

計も何もあったもんじゃなかったですよね。

 

誰も予期しない未来が、すぐそこに大口開けて待ってんだから、あれこれ計を立てるよりも

「どんなことが起きても臨機応変に、柔軟な思考で、そして健康な体を維持しながら楽しく生きていく!」

みたいな「志」を持つのが良いのかなぁと思いますね。(あくまで個人的には、ね。)

 

 

…うん。

つらつら書いてたら思考がまとまってきたなぁ。

 

 

色んな環境的要因でぶれる可能性がある「計画」や「目標」よりも、自分が生きていく上でぶれない「志」を持つことが大事。

そしてその「志」を思考し、施行するのは元旦じゃなくたって良い。

どんな一日でも、自分の人生においては重要な一日になり得るのだから。

 

 

うん。

今日の思考はこんな感じかな。

 

書き出してみると、色々と考えられて楽しいですね。

また来年もつらつらと記事を書いて、趣味としてブログを楽しめたら良いなー。

皆様、来年もどうぞよろしくお願い申し上げまーす!

 

ほな、またね!

良いお年を~!!

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が気に入っていただけましたら下のボタンから共有お願いします!

ブログ村に参加しています!

↓をポチッとしていただけるとうれしいです!!

にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村


やーさんブログ - にほんブログ村