【日記】2020/9/15 ここに記すには余白が狭すぎる。

【日記】2020/9/15 ここに記すには余白が狭すぎる。

最近、うちの奥さんがクリーピーナッツというHIP-HOPユニットにハマっています。

彼らの楽曲の中でも「かつて天才だった俺たちへ」という曲がお気に入りのようで、家の中でフンフンと口ずさんでるんですよね。

彼女とはもう13年以上もの付き合いですが、HIP-HOPにハマるなんてこれまでにないことだったので、珍しいなぁと思ってたんですよ。

奥さんがよく口ずさむものだから、ぼくも気になって聞いてみることにしたんです。

 

「かつて天才だった俺たちへ」

 

うんうん。

小気味よいグルーブに乗せて、どんどん韻を踏んでいく歌詞。

イントロのコントラバスの低音もおしゃれで、すごく良い感じ。

たしかに中毒性のある曲だなーと思いました。

 

歌の内容は、

 

自分の可能性を自分で捨てなければもっと違った人生だったかもしれない。

けれどまだこれからだって遅くはないさ。俺らは大器晩成さ!時がきたらかませ!

 

みたいな感じ?

(受け取り方は人それぞれなので、え?違うよ?とか言わないでくださいね。)

自分を含む何者でもない圧倒的多数の平凡な一般ピーポーにグッとくる歌だなぁと、気に入ってちょくちょく聞いています。

 

ここでちょっと歌の最初の歌詞を引用。

苦手だとか怖いとか気付かなければ 俺だってボールと友達になれた。

頭が悪いとか思わなけりゃ きっとフェルマーの定理すら解けた。

引用:クリーピーナッツ「かつて天才だった俺たちへ」より 

 

ある日奥さんとこの曲を聞きながら話してて、歌詞の中に出てくる「フェルマーの定理」ってなんだっけ?

っていう話になったんですね。

 

「あぁ、フェルマーの定理ねぇ・・・・何かどっかで聞いたことあるけど、あれでしょ?何か難しい問題なんでしょ?」

というとても曖昧なことしか返せず、、、。

 

高校時代から文系コースを選択していたので数学は全然分からないし、かなり苦手分野でもあります。

だいたいわざわざフェルマーの定理なんて調べなくても、この先の人生において何の弊害もないんですよね。

ですが、クリーピーナッツも「自分で自分の可能性を捨てるな」というメッセージを歌に込めているわけですよ。

なら、調べてみようじゃないか、と。

苦手な数学という分野から逃げずに向き合って見ようじゃないか、と。

そこから何か生まれるものもあるかもしれないじゃないか、と。

そう思った次第でございます。

 

 

でね、何で調べようかな~?と思うわけです。

クリーピーナッツの曲はYoutubeで見てたので、そのまま検索窓に「フェルマー 定理」と入れて検索したら下の動画が出てきました。

はい。

オリラジのあっちゃんこと中田敦彦の「YouTube大学」ですよ。

 

あっちゃんのチャンネルは何度か見たことがありました。

笑いも交えた芸人ならではの軽快なトークで、難しい話もおもしろくかみ砕いて説明してくれて、視聴者を魅了してくれますね。

ほんとに話がうまいなぁ!と感じます。

 

「おお、これなら楽しく見れそうだなぁ。ちょっと見てみようか。」

と思ってポチっと再生するでしょ?

 

もうね、そこから前後編合わせて約1時間、夢中で観ましたよ。

めっちゃくちゃ面白かったの!!!

この半年で1番集中して見た動画はこれだ!と言えるくらい、ガッツリのめり込みました。

 

フェルマーの定理は正しくは「フェルマーの最終定理」と呼ばれる問題なんですね。

フェルマーさんっていう変態的天才数学愛好家(専門家ではないところにビックリ!!)は、「算術」っていう古典的な数学問題集の余白に様々なメモや問題を残したんですって。

その残された問題たちを後世の数学者たちがどんどん解いていって、最後の最後まで解かれずに残った問題が「フェルマーの最終定理」と呼ばれるようになったんだそうです。

へぇぇぇーーー。

 

ちなみにフェルマーの最終定理ってこんなの↓

所謂ピタゴラスの定理の2乗のところを3乗以上にしちゃうと成り立たないことを証明してみせよって問題なんですね。

めっちゃシンプルですよね。

ですが、この「存在しない」を証明するためには膨大な計算や理論が必要なんだそうです。

 

でね、この問題のところにフェルマーが書き残していた言葉が超クールなんですよ。

その言葉っていうのがこれ↓

 

 

「真に驚くべき証明を発見したが、ここに記すには余白が狭すぎる。」

 

 

なにこれ。

カッコよすぎじゃないですか!?

人生で一度は使ってみたい言葉ベスト5に食い込む勢いでカッコいいですよ!!

はぁ~、使ってみたいわー。

 

・・・ん?

あれ?

前半部分さえなくせばどこかで使ったことあるような・・・。

何だっけ?

 

・・・あぁ、思い出した。

・・・全然違うわ。

 

「このエクセルで作ったシート、左端の余白が狭すぎる!!バインダーに挟むために穴を空けたら表にまで穴空いてるやん!!」

 

っていうただの失敗談やん・・・。

事務作業あるあるやん・・・。

 

こんなしょーもない話は置いといて!

 

この問題に色んな数学者が挑んでは敗れ、挑んでは敗れ、なんとその問題が解かれるまでに300年以上もの時間がかかったんだそうです。

 

その軌跡をあっちゃんが丁寧に動画で説明してくれるわけですね。

フェルマーをマンガのワンピースで出てくるゴールド・ロジャーに例えるなど、とてもおもしろく楽しい解説になってます。

 

ちなみに、この解説動画の元になった本がサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」という本だそうです。

タイトルが160kmオーバーのドストレート剛速球ですね。

 

 

読んでみたいなぁー。かなり面白そう!!

 

フェルマーをはじめ、オイラーやソフィージェルマン、アンドリューワイルズなど出てくる数学者たちそれぞれのエピソードもぶっ飛びすぎてて、どれもエキサイティングでファンタスティックです!!

数学の数字や数式を見たところでチンプンカンプンで眠たくなるだけですが、「人の物語」となると途端におもしろくなりますね。

しかも普通の人達じゃないですからね。

数学に人生を捧げた変態的な天才たちが織り成す物語ですよ。

 

そりゃおもしろくないわけがないですよね。

いやー、ほんと興奮しちゃいました。

ちょっとでも気になる方はぜひ見てみてください。

おすすめです!!

 

興奮してたら長くなっちゃった・・・。

では、今日はこんなところで。

 

以上、最近おでこという余白が広くなってきている気がして怯えているやーさんでした。

・・・この余白はもっと狭くなって~~~~~~~~~~~~!!!!!

 

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!
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