成城石井 「マスカルポーネのもっちりイタリアンプリン」を食べました。

成城石井 「マスカルポーネのもっちりイタリアンプリン」を食べました。

※この記事は変態成分多めなレビュー記事です。

普通のレビュー記事を読みたい方は回れ右で、他の記事をお探しくださいますようお願い申し上げます。

ウソです。

せっかくこのページに迷い込んだんだ。最後まで付き合っておくれよ仔猫ちゃん。

 

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どうも!!

会社からの帰り道に成城石井があるという幸せを八百万の神々に感謝している、やーさんです!

 

今回はですねー、成城石井さんでこんな商品を買って食べましたよ!!

 

じゃーーーーん!

 

マスカルポーネもっちりイタリアンプリン

 

すんごい大きなサイズで重量感がすごい!!(早くも語彙死亡)

サイズは16×7cmくらい、持ってみるとズシっと来ますよ!!

本体価格1,090円。

 

到底一人で食べられるサイズじゃないです。

大きなスイーツって見るだけでワクワクしますよね!!

その視覚情報だけでなく、商品名もそそります。

 

マスカルポーネって高級なチーズですよね?

ティラミスとかに使われているアレ。

それを「もっちり」な「イタリアンプリン」にしてるってんだから興味はそそられて当然ですよ。

 

もっちり食感が嫌いな人間なんて、この地球上どこを探してもいないですからね(やーさん調べ)。

「イタリアンプリン」っていうのもあまり聞きなれないし、もちろん食べたこともなかったのでね。

普通のプリンとどう違うのか!

うーん!楽しみ!!!

 

ということで、さっそくいただきまーーーす!!

 

フタをオーーーーーープン!!(パカッ)

 

 

その巨大なイタリアンプリンを目にした瞬間、やーさんの脳内にあふれ出した「存在しない記憶」。

 

 

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今でも鮮烈に、脳裏に焼き付いている光景がある。

もう何年も前の景色なのだけれど、その時の陽の光の暖かさも、南風の心地よさも、あの子のブロンドの髪の煌めきと弾けるような笑顔もまるで昨日のことのように思い出せる。

 

あの日、まだ幼い頃のぼくは近所の公園で遊んでいた。

ほんの少しのスリルを味わうために、すべり台の階段を上っては滑るという行為を何十回と繰り返し、元々が薄味だったスリルはそれこそずーっと噛んだガムみたいに何の味もしなくなってしまった。

この公園の存在自体も、もうずいぶんと飽きが来てしまっていたけれど、かと言ってぼくが行動できる範囲ではこれといった場所もなく惰性でここへ足を運んでいるような、そんな退屈な毎日を送っていたんだ。

 

咀嚼しきったすべり台は吐き捨て、ぼくは新しい味を求めてブランコへと向かう。

ブランコはすべり台よりも危険度が高く、その点スリルを楽しむには持ってこいだ。

かと言って、このブランコの味だってもう知っている。というか知り尽くしている。

自分がどこまでこのブランコを漕げるかの限界も知っている。

それでも退屈なぼくは、このブランコを漕ぐくらいしかできることがない。

 

ブランコに向けて歩を進め、見ると、2台あるうちの一方に見慣れない女の子が乗っていた。

 

春風と共に遊ぶように、軽やかにブランコを漕ぐ後ろ姿に見惚れた。

彼女の長く柔らかそうな金髪は、これまでに見た近所の女の子たちの髪の毛とは全く違うものだった。

光を受けてきらきらと輝くその金色は、まるで絵本の中に出てきた天使だと思ったんだ。

 

顔を見てみたいな。

興味をそそられたぼくは彼女の前面に回り込んでみた。

 

その子は本当に天使のようだった。

 

磁器のように透明感のある白い肌、碧い瞳、通った鼻筋、ピンク色の薄い唇。

日本人の女の子とは全く違う相貌が、きらきらと輝きながら笑みを放ち、ブランコの動きに一瞬遅れてなびく金色の髪が春風と戯れていた。

 

「あの・・・となりのブランコ、良い?」

 

普段ならそんな断りを入れることもなく、早い者勝ちだ!と言わんばかりに乗り込むブランコにそっと手を掛けながら、彼女に聞いてみた。

 

「うん、ええで!!」

 

おっと、意外。

何とも流暢な関西弁が返ってきたではないか。

 

絵本で出てくるような天使の顔をした女の子が関西弁を使うとは、何というギャップ!!

いや、これはかなりグッと来る!!

ってか日本語通じて良かったー!!と思った。

 

一緒にブランコを漕ぎながら、ぼくはおずおずと彼女に尋ねてみた。

 

「ぼく、君のこと初めて見るけど、この辺に住んでるの?」

 

「うん!昨日引っ越してきたんやー。」

 

屈託のない笑顔で彼女が答える。

キーーーキーーーとブランコの鳴る音が響く。

 

「へー、そうなんだ。何歳?」

「9歳やで!」

「えっ!一緒じゃん!」

「ほんま!?じゃあさ、ウチの友達になってーや。」

キラキラの笑顔で彼女が言う。

ドキドキとぼくの胸の音が響く。

 

期せずして、ぼくは天使と友達になれた。

やったぜ。

 

それからぼくたちはブランコを漕ぎ続けながら、色んなことを話した。

彼女の名前はソフィアといった。

お父さんがアメリカ人、お母さんがイタリア人で二人は日本で出会って、彼女は生まれも育ちも日本だという。

会社役員のお父さんの転職で引っ越してきたこと、趣味はお菓子作り、ハマってることはお笑い番組を見ることなどなど、とにかく聞けば何でもハキハキと答えてくれて、おしゃべりするのが楽しい子だなと思った。

あまりリアルでは聞きなれない大阪弁のイントネーションがそう思わせるのだろうか。

退屈しのぎのブランコだったはずが、大型レジャーランドのアトラクション以上に楽しいものとなっていた。

 

 

不意に彼女が立ち漕ぎをし始めた。

グングンと勢いを増して前後に振れるブランコ。

座ってゆっくり漕いでいたぼくの視線は自然と上を向く。

 

彼女の黒いスカートの裾がひらひらとゆらめく。

 

あ、これは。。目を外した方が良いのかも・・・というイエローシグナルが頭の奥の方で点灯したが、ぼくの視線は彼女の白いふとももに刺さって抜けなくなってしまった。

 

若干9歳とは言え、男は男だ。

本能がそうさせるのだ。

責められるべきところは何一つ・・・ないッ!!

 

風に煽られ、少しめくれ上がるスカート。

 

(・・・ごくり。)

これはチャンス・・・。

 

と期待したぼくのスケベ心に反して、彼女のスカートの中身は遂にぼくの網膜に焼き付けられることはなかった。

 

かなり上の方までスカートがめくれても、足が続いているのだ。

 

近所のちーちゃんもよくスカートでブランコを漕いではパンチラしてて、ぼくは笑いながら

「ちーちゃん、見えちゃうよ!」

と注意しながらも心の中で「ありがたや、ありがたや。」と拝んでいるのだが、ソフィアのスカートの中はどこまでも白く細い太ももが続いていた。

 

そう、恐ろしく足が長いのだ。

 

数千年、数万年と続く食生活の違いを主な要因とする腸の長さの違いから生まれる、胴と足の長さの違い。

西洋系人種とアジア系人種との間にあるDNAレベルでの身体の作りの違いを、まざまざと見せつけられた気分だった。

 

そして、この時、ぼくのフェチズムが花開いたのを自覚している。

 

 

 

それからソフィアとは同じ小学校、中学校に通ったが、高校は別々の進路を歩むことになった。

 

彼女の美貌は年齢を重ねるごとに成熟していき、顔の平たい族の中に混じれば、その彫の深い整った顔立ちとブロンドヘアはやはり目立つし、身体のスタイルにしても同世代の女の子たちよりも明らかに成長が早かった。

 

しかもその美貌の上にぺらぺらの日本語を話し、英語もイタリア語も話せるトリリンガルの才女でありながらも、明るく屈託がないキャラクターは男女問わず好感度が高かった。

(ちなみに関西弁はこっちで生活をし始めて徐々に抜けていった。個人的にはとても残念だ。)

 

そんな人気者の彼女が、毎年バレンタインには手作りチョコをくれる。

これは非モテであるぼくからすると、大変ありがたいことだった。

まぁ、もちろん義理というか、幼馴染への毎年のプレゼント的な、恒例行事的な物であるし、他の仲の良い男の子にもあげているようではあったが。

 

それでも、ぼくへのバレンタインチョコには、毎年おまけで手作りプリンが付いてきた。

 

昔、ソフィアが手作りのお菓子を初めてごちそうしてくれたのが、プリンだったのだが、そのプリンの美味しさに感激したぼくは彼女のお菓子作りの腕前をお世辞抜きで褒めちぎったのだ。

 

それは彼女にとっても嬉しい出来事として心に残ったようで、

「君はほんとにわたしのプリンが好きだね~。」

とにやけながら、まんざらでもない様子で、ことあるごとにプリンを作ってくれた。

ぼくはそれがとても嬉しかった。

 

 

そして高校一年生の冬、2月。

 

お互いに違う高校に通うようになってから会う機会が減っていた中、彼女から呼び出しがかかった。

 

「公園に来てほしい」と言われ、今にも雪が舞ってきそうな曇天の空の下、ぼくは公園へと急いだ。

 

 

彼女は高校の制服に水色のマフラーを巻いて、いつかのようにブランコに座っていた。

冷たい北風が彼女の金色の髪を揺らしていた。

彼女を見つけた時、少し胸がドキドキと鳴った。

 

「よぉ、お待たせ。」

「うん。ごめんね、呼び出しちゃって。」

「ううん。で、どうしたの?」

 

隣の空いているブランコに腰を掛ける。

キィキィと静かにブランコがなる。

 

「ほら、明日バレンタインでしょ?だからコレ渡そうと思って。」

「あぁっ!!ありがとう。」

 

巷にはバレンタインデーの活気が溢れていて、この呼び出しの目的には薄々感付いてはいたのだけれど、まるで何も思ってなかった風を装ってしまう。

所謂、照れ隠しだ。

 

かわいらしい柄の描かれたクラフト紙の包みを受け取る。

チョコにしては重たい。今年もプリンを作ってくれたようだ。

 

「今年もチョコとプリンかな?へへへ。毎年ありがとね。」

にやけながらぼくは感謝を述べた。

 

「ううん。けどね、今年はチョコはなし。プリンだけ。」

「え・・・?」

 

俯きながら、ソフィアは照れたように話し出した。

 

「あのね。わたし、好きな人が出来たんだよ。」

 

突然の告白に動揺を隠せない。

「・・へ、へぇー。同じ高校の子?」

 

「うん、、同級生の男の子。」

「そうなんだ。かっこいいの?」

「・・・うん。わたし的には、とても。」

「そっか。」

 

ぼくの知らない男に恋心をよせるソフィア。

なぜか、彼女の顔を見つめることが出来ずに、ぼくは彼女の視線の先に目を向ける。

 

ちょっと前までは生足にスカート姿の元気な中学生だった彼女も、今では黒のタイツを履いてすっかり大人びてしまった。

足フェチのぼくからしたら、黒タイツの透け感が素晴らしいこの足をもっと凝視して楽しみたいところなのだが、今はそんなどころではない。

何とも言えない、切ない感情が広がっていく。

 

「でね、明日、その男の子にチョコを渡して告白しようと思って。だから今年はその、なんて言うか、チョコはそれだけしか作ってなくて・・。」

「・・・うん。って、えっ?そんなチョコがないからって全然気にしないよ!?プリン貰えるだけでめちゃくちゃ嬉しいし。ソフィアのプリン、大好きだし。」

 

「ふふふ、ほんとに君はわたしの作ったプリンが大好きだね。」

少し困ったような顔で笑いながら、ソフィアは顔をあげてぼくにそう言った。

 

「うん、大好きだよ。ソフィア・・・のプリン。」

ぼくは彼女の透けた膝小僧を眺めながら、そう言った。

 

「告白。成功すること祈ってるよ。」

「うん、ありがとう。」

 

いつかのように、立ち漕ぎすることもなく、彼女はブランコを降りた。

スカートの裾を直すようにパンパンと払って、ぼくを見た。

 

「じゃあ、、またね。」

「・・・うん、また。あ、プリン、ありがとう。おいしくいただくね。」

「うん。今回はちょっといつもと違うプリンだけど、きっとおいしいと思うから。」

 

そうして、ぼくたちは公園を出て、それぞれの家の方向に歩き出した。

 

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ハッ!!

何だったんだ、今のちょっと切ない感じの記憶は・・・。

ソフィアなんていうイタリアン娘の知り合いはいないぞ。。

 

気を取り直してプリンだ、プリン!!

 

どうですか!?

この大きさと良い、カラメル部分の透け感が芸術的じゃないですか!?!?

まるでデニール数30~40程度の艶めかしいタイツを履いた美少女の膝小僧の透け感じゃないですか!?

超セクシー!!フウゥゥゥゥウウ!!!!そそるねー!!

 

・・・は??

 

なんでプリンのカラメルのグラデーションを、黒タイツの透け感に称して褒め称えてるの・・?

なんで、冬の公園のブランコで見た、彼女の膝小僧の映像ばかりフラッシュバックしてくるの?

 

うぅぅ、何だ。

何なんだ、この記憶は・・。

 

ええぃ、構わず切って食べてしまおう。

再度、気を取り直してプリンだ、プリン!!

 

大きなプリンで重量感もあるので、お好みの大きさに切り分けていきますよー。

スーーッと刃は入り、崩れることもなく、包丁を通してしっかりとした硬さを持っているプリンだということが伝わってきます。

 

3cmくらいの幅で切り分けて、コーヒーも用意して。

いざ、いただきます!!!!!

 

 

(パクッ。)

 

うーん、うんまーーーー!あまあまーーーー!ほろにがーー。

よくある市販のプッチンプリンのようなプルプルした触感ではなく、もっちりとした食感でねっとりと口の中に甘さが広がりますね。

プリン?なのかな。

違う食べ物のようにすら感じますね。

 

しかし、やはり「もっちり」という食感はたまりませんね。

大正義です。

あの子の太もももきっとこんなもっちりとした感触で・・・おほん!ごほん!うぇっほん!!うぇっ!失礼。いえ、何でもありません。

 

味の評価を続けましょう。

カラメルの部分はしっかりとほろ苦い大人味です。

うちの子どもたちはカラメルの部分を「苦い~」って言って残していました。

 

プリンの部分が結構濃厚な甘さなので、カラメル部分の苦みと合わせて食べると、甘さと苦さのハーモニーが生まれて美味しく感じられます。

 

濃いめのブラックコーヒーと合わせていただくのがおすすめですね。

 

あぁ、美味しいよ、ソフィア。

君が作ってくれたイタリアンプリン。

いつものとろとろプリンとは全く違う味わい。

ほろ苦い思い出も、大人になれば味わい深い物になるんだって教えてくれたんだね。

 

・・・ハッ!!

違う!!違う!!

また謎の記憶に引っ張られている!!

 

これは成城石井の「マスカルポーネのもっちりイタリアンプリン」だ!!

 

少量でかなりの満足感が得られます。

むしろ、あまり量は食べられないほどにお腹に溜まります。

 

わが家は4人家族で2日間に渡って楽しめましたよ。

そう考えると、1,090円でも結構コスパが良いのかもしれませんよね。

 

普通のプリンにはもう飽きた!

どっしり、まったりとした甘ーいスイーツをたらふく食べたい!!

そんな方におすすめのスイーツでした。

 

気になる方、ぜひ成城石井の「マスカルポーネのもっちりイタリアンプリン」を食べてみてください。

あなたもフタを開けた瞬間に、存在しない記憶に飲み込まれるかもしれませんよ。

ほろ苦くて甘い青春時代を味わえるかも?なんつって。

 

気付けば6000文字w

最後までお付き合いありがとうございました。

 

ほな、またね。

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!
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