【感想】楽しいはずの同窓会で起きたのは事故?事件?「扉は閉ざされたまま」を読みました。

【感想】楽しいはずの同窓会で起きたのは事故?事件?「扉は閉ざされたまま」を読みました。

大学時代の友人との同窓会を開いて、一晩中くだらない話をして酒を飲みたいなぁ。

どうも、やーさんです。

 

さくっと、読んだ本を記録しておこう!!ということで、

今回読んだ本はこちらー!!

 

「扉は閉ざされたまま」

 

作者は石持浅海さん。

1966年生まれの男性で、兼業作家さんだそうです。

 

「扉は閉ざされたまま」は2005年に発表されて、2006年に「このミステリーがすごい!」と「本格ミステリベスト10」で共に第2位に輝いた、ミステリー小説です。

 

2008年には黒木メイサ主演でドラマ化もされたそうですよ。

ほーーーん、黒木メイサなんだねー。

ちょっと自分が持ってたイメージと違うなぁ。

まぁ見てないから何とも言えませんが。

 

 

あらすじはこちら~。

大学時代、軽音楽部に所属していた酒好きの6人が作った有志「アル中分科会」。集まる度に酒の話ばかりしていたため、他の軽音楽部員から「アル中分科会」などと名付けられたが、実際は臓器提供意思表示カードを持っているという共通点から親しくなった。

仲間の1人の発案で、卒業以来初めて同窓会を開くことになった。伏見亮輔は、その会場で仲の良かった後輩・新山和宏を殺害する計画を立て、それを実行する。彼はある理由から遺体発見を遅らせるために、ごく自然な理由を並べ立て、扉を開けさせまいとする。だが、碓氷優佳だけが部屋の様子を不審に思い、鋭利な推理で伏見を徐々に追い詰めていく。

引用:wikipedia 「扉は閉ざされたまま」より

 

はい。

この本との出会いはTwitterの友人で先輩ブロガーの音島シン(@shin_otojimaんの書評を読んで気になって、図書館で借りてきました。

シンさんの記事はこちら。

 

シンさんの記事を読んで、「この本が気になった仲間」の小春さん(@55koharunoも記事を上げておられました。

小春さんの記事はこちら。

 

はい、上の二人の記事を読んでもらったら、この本のおもしろさとか、どんなキャラクターが出てくるかとか、相関図とかよーーーく分かりますからね。

 

ぼくはハナからそこらへんを懇切丁寧に説明する気など・・・無いっ!!!!

 

「扉は閉ざされたまま」を読んだ感想

男4女3での同窓会。

一泊二日で、ですよ。

いやーん、めっちゃ楽しそう!!

あ~んなことや、こ~んなこと起っちゃいそうですよね♡

「ちょっと!あの子、あの人と同じ部屋から出てきたわよ♡」

「二人で何やってたのよ~♡」

みたいな艶っぽい展開だってあり得るって話ですよ。

 

大学卒業以来数年ぶりに集まる仲間で、しかも高級住宅街の成城にあるお城のような邸宅での同窓会。

なんてステキなロケーションなんざましょ!!

みんなお酒が大好きで、夜は飲み明かそうぜ~みたいなノリですよ。

「俺、余市ウィスキーのカスクストレングス持ってきたから飲もうぜ」みたいな。

何だよカスクストレングスって。オシャレかよ。みたいな。

(カスクストレングスとは加水をしていないウィスキーのことだよ。一般的なウィスキーが加水してアルコール度数が40%程度に調整されているのに対して、カスクストレングスは原酒のままなのでアルコール度数が50~60%くらいになるんだよ。)

 

社会人になって、普段はバリバリ働いてね~きっとストレスなんかも溜まってることでしょう

色々と話したいこともあるはずです。

それが最上の酒の肴になるんですよねー。

はいはい、分かりますよー。

 

社会人になってからの仲間と、大学時代からの付き合いのある仲間では話しにあがる話題も全然違いますしね。

ぼく自身大学時代の仲間と集まるとほんとゲスい話しばっかりしますもんねー。

ガッハッハッハ~!!って大口開けて笑っちゃう話ばっかり。

あの頃は〇〇だったよね~みたいな思い出話も楽しいし、卒業してからのそれぞれの成長を確認しあうのも楽しいものです。

 

あとね、あとね。

「あの子、キレイになったよなぁ。」

「俺は昔から彼女の魅力には気付いてたけどな」

なんて男同士で、鼻の下伸ばしながら話すのもまた乙ですなぁ。

ぐへへへ。

 

まぁ、それが同窓会ってもんですよね。

 

 

 

そんな楽しい同窓会の時にですよ!!

男の一人が部屋に閉じこもったまま出てこないんですよ。

 

あ~そういや花粉症がどうとか言ってて、「これ効くよ。」って渡された眠剤を飲んでたから、薬のせいで寝ちゃったのかなぁ?なんて最初はみんなで言ってたんだけどね。

夜ごはんになっても、酒盛りの時間になっても全然出てこない。

ドアをどれだけ叩いても、電話をしても反応なし。

最初は「まぁ寝かせといてやるか~」って言ってたみんなも、ありゃー?これはちょっと普通じゃないかもー?って思い始めるんですよね。

 

密室の中で倒れちゃってるんじゃね?って。

薬のせい?それとも彼、持病でもあったっけ?

とにかく助けなきゃ!みたいな。

 

おいおい、待てよ。

こんな楽しい同窓会の日に倒れちゃってんじゃねぇよー。

ったくよー!!

もう結構夜も更けてさー、酒もだいぶ入ってるってのに、ドアも開かないからハシゴかけて外の窓から救助活動とかマジでシャレにならんって。

って感じですよねー。

 

そう、普通の人間の感性なら。

 

 

ところがねー、ここに普通じゃない人間が出てくるんですよ。

 

一人は完璧なまでの密室殺人を遂行した男。

冷静で熱い、自分の正義に生きる男です。

みんなの動きを自然な形でコントロールして、事態の発見をどんどん遅らせていくんですよ。

けど殺害の動機が、何だかすごいです。

え?そんなことで仲が良かった後輩殺しちゃうの?みたいな。

いや、確かに「そんなこと」で片付けちゃいけない問題ではあるんだけどさぁ。

殺しちゃう他に方法あったよね、みたいな?

 

 

 

で、もう一人は

異常な洞察力と推理力で、ほんの小さな違和感を辿って真相に辿り着いちゃう女。

冷静で冷たい、自分の好奇心(?)に生きる女です。

この女はねー、ヤバイですよ。

殺人事件が起きていることに対して動じることもなく、それ以上に自分のある目的を遂行しようと、どこまでも冷静に行動するんですよ。

あー、怖。メイサ、怖。

あ、そう。この女が主人公です。

碓氷優佳(うすいゆか)って言います。

美人でみんなからチヤホヤされています。

けど、みんなと同窓生ではないです。

姉の同窓会に付いてきちゃった妹です。

みんなが大学生の時代から交流があって、その頃から少し人とは違う頭脳を持ってると周りから認識されているような子です。

もうね、人の言葉の端々にまで神経を行き渡らせてて、ちょっとした、普通の人なら何の意にも介さない小さな違和感から隠された真相をズバズバと推理していきます。

 

 

この本は主に犯人側の男性視点で語られるので、後半、優佳にどんどん追い詰められていく様子は何だかゾクゾクしますよ。

「ふぇぇぇぇ、そんなところに気付くの??」

「そんなところ、別に違和感を感じなくても良いよぉぉぉぉぉぉ!気付かないで~!」

みたいな。

 

でね、この物語の特殊なところがね、主人公が探偵でも警察でもないところなんですよね。

 

普通、探偵物とか刑事物であれば、犯人のトリックを暴いて、

「犯人はこの中にいる!!」

「犯人は・・・・あなたですね!!〇〇〇〇!!」

みたいな幕引きですよね?

 

けどね~、違うんですよ、この「扉は閉ざされたまま」は。

いやーーー、ラストには正直やられました。

 

うん?

ちょっと何か話の雲行き怪しくね?

うそでしょ?

えっ??そんな。。

えーーーーーーーー!!!!!

碓氷優佳、ちょっ、おま、、えーーーーーーー!!!!!

みたいな。

 

気になる方はぜひ読んでみてください。

おもしろいですよ!!

 

 

 

以上、「扉は閉ざされたまま」でした。

あーーー、人が死なない同窓会したいなぁーーー!!

 

 

やーさん

最後までお読みいただきありがとうございました!

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